再エネ賦課金について考えよう
再エネ賦課金は、FIT制度(再エネ発電所の電気を一定価格で長期間買取る)を支える制度です。
再エネ発電所の電気はFIT価格で各会社に買取られ、買取る会社には、市場価格より高い部分が払い戻される仕組みになっています。例えば、FIT価格40円で市場価格10円なら30円が払い戻されるということです。この払い戻し資金の元になっているのが再エネ賦課金で、これを消費者全員が負担しているのです。
再エネ発電所の建設コストをこのような制度で応援することで、事業採算性が向上し、発電事業者は金融機関融資などの資金調達がしやすくなります。このように、再エネ発電所を作りやすくする制度なのですが、実際は、環境破壊型のメガソーラーや風力発電にも再エネ賦課金が大量に使われています。再エネ賦課金の総額は3兆円を超えており、果たして効果的な使い方だったのか疑問もあります。
最近、再エネ賦課金が単に電気料金を押し上げているかのような言説もありますが、再エネ普及に大きな効果があったことは間違いないでしょう。まともな再エネ発電所にも大きな支援になりました。問題はルールであり、FIT認定基準です。
この間、認定基準は厳しくなり、設備認定を失効させる方法もできました。しかし、いったん運転を開始すると、悪質な設備でもよほどの抗議活動がないと止められません。再エネ賦課金による補填を受け続けるのです。
もう一度、認定基準を検討し、間違った設備認定は取り消すなどのルールの見直しが必要です。
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