2025年 年頭のご挨拶

グリーンピープルズパワー株式会社
代表取締役 竹村英明

みなさん、明けましておめでとうございます。

2025年がやってきましたが、どうも社会は暗いです。ロシアとウクライナの戦争はまだ続いていますし、イスラエルによるガザ地区攻撃も続いています。世界がこのまま戦争の時代に向かうのか、それともギリギリのところで回避できるのか、なんともわかりません。
その一方で地球温暖化はギアを上げて進行しています。異常気象、海水温の上昇、海流の変化など地表の変化は、そのまま食糧危機とエネルギー危機、それによる飢餓と避難民増大というステージに向かっています。地震や火山噴火などの頻度も増しています。気候変動と連動しているかというのは不明ですが、これが人々の暮らしを困難にしていることは間違いありません。今は平穏な地域も、地震に見舞われ、豪雨災害や洪水に襲われたら、新たに多くの人が生活基盤を失います。年頭から暗い話ですいませんが、難民や災害避難者が激増する時代にあって、私たちは今までと同じ暮らし方で良いのでしょうか?

戦禍や災害や原発事故で破壊され汚染された故郷(ふるさと)は、確かに故郷(ふるさと)ではありますが、居住する地ではなくなるかもしれません。冷静にいや冷徹に、今までの暮らしが維持できるのかを見極める必要があると思います。故郷(ふるさと)を捨てよ、というのではありません。二拠点の二元生活が日常となっても良いし、新天地での人とのつながりを大切にしても良いのではと考えるのです。
がっちり基礎工事をしない家、根を張らない暮らし方、持てる多様な力を活かし切る暮らし、その場その場で集まった人が助け合い家族となるような生き方。これまでとは全く違う文化が生まれてくるかもしれません。そのような人類史的な転換点に私たちはいるのだと思います。

グリーンピープルズパワーは電力会社です。でも、かつての東京電力や関西電力のような、インフラの安定供給を盤石(ばんじゃく)に行うという会社とは違います。今ある再生可能エネルギーの電気で供給できるだけ供給しますが、必死で完全を期すことはしません。足りないときは市場の電気も使いますし、電気をお休みする時間をお願いするかもしれません。DR(デマンドリスポンス)と言って、電気を止めて〔※節電〕いただくことにお金を払います。電気が余るときは、それを蓄えたり別用途に加工して使ったり、臨機応変な電力会社になりたいと思っています。
硬直ではなく柔軟で、それこそ戦禍や災害の中でも飄々とエネルギーを届け続けられるような、そんな会社を目指したいと思います。

電気をめぐる環境も激動しています。昨年末には第7次エネルギー基本計画、そのベースとなっているGX2040年戦略、そして地球温暖化防止に向けた日本の目標(NDC)が発表になりました。2040年の再エネ目標が出ましたが最大50%と低く、原発20%、化石燃料最大40%と、目を疑うような内容です。再エネ普及のための送電線増強や制度改革は、片隅に置かれ、高額でかつ効果も少ない水素・アンモニア混焼石炭、あるいは原発再稼働・新増設に、これから多くの予算が注ぎ込まれるものと思います。
これで日本の再エネは大丈夫かと思われるかもしれません。しかしそれでも再エネ、とりわけ太陽光発電はすでに十分安くなっています。発電事業だけなら補助金等は入りません。コストが嵩むのは、今や蓄電池などの供給安定化機器です。それもコストは時期に下がるでしょう。地域で独自の資源を地域の電気や熱に変えて地域で使う地産地消型経済を作るのに、今やそれほど大きなお金は必要ありません。それ自体で利益を生み、雇用を生んで地域経済を支える力を持っています。グリーンピープルズパワーのような小さな会社でも、そんな地域を作ることをサポートできます。
政策はとても歪んでいますが、政策が歪んでいるからこそ、巨大企業が再エネ資源の総取りができない状況になっています。グリーンピープルズパワーのような小さな会社が地産地消型経済を作る事業に着手できる余地がたくさん残されているのです。時代を読む力と再エネ発電事業の経験とを存分に発揮して、グリーンピープルズパワーは2025年を大きな飛躍の年にしたいと考えています。

どんな苦境でも諦めない、小さな道も大きく広げる、ここと思えば決断は早い、そんなグリーンピープルズパワーを今年も温かく見守りつつ応援してください!よろしくお願いします。

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