託送料金への福島原発事故損害賠償過去分と既存原発廃炉円滑化負担金について2020
2020年10月から、託送料金に「福島原発事故の損害賠償過去分」と「既存原発の廃炉円滑化負担金」が組み込まれました。その金額はkWhあたりの合計で0.11円です。ちょうど同年9月で「使用済核燃料既発電費相当額」の回収が終わり、その額も0.11円でした。したがって、9月と10月で、皆さんの電気料金が変わるわけではありません。しかし、本来託送という送配電の費用に組み込まれる理由が全くない原子力関連予算が、巧妙に組み込まれていることをお伝えします。
福島原発事故損害賠償過去分相当額 0.08円/kWh
既存原発の廃炉円滑化負担金相当額 0.03円/kWh
合計 0.11円/kWh
月に300kWhの電気をお使いの場合は33円、年間4000kWhの電気をお使いの場合は440円を負担されたことになります。
福島原発事故損害賠償過去分相当額は、東京電力パワーグリッド社では「賠償負担金相当額」と呼んでいます。この呼び方では理不尽な「事故前に徴収し忘れた」ものであることが伝わらないため、当社ではあえて「過去分」と明記させていただきます。「廃炉円滑化負担金」も既存原発全ての費用であることが、この表現ではわかりませんので、あえて「既存原発」という表現をつけさせていただきます。
- 参照
- 経済産業省:電力会社の賠償負担金承認申請及び廃炉円滑化負担金承認申請の承認を行いました
- 資源エネルギー庁:料金設定の仕組みとは?
以上
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